競争率16倍の難関・陸上自衛隊「高等工科学校」は暴力と腐敗に満ちた“学力降下校”だった!

「陸上自衛隊高等工科学校」という防衛大臣直轄の機関がある。中学校を卒業した少年が入校し、高校の勉強をしながら自衛隊の訓練を行う。卒業後は中堅幹部にあたる「3等陸曹」に昇任する。入学試験の競争率10数倍という狭き門の中堅エリート養成学校だ。しかし同校出身者によれば、教官である自衛官らのモラルは低く、陰惨ないじめと暴力が横行しているという。その荒廃ぶりは、「学力低下学校」「武山(たけやま)少年院」と内部でささやかれるほど。高等工科学校の前身である少年工科学校では1968年、完全武装で池を渡るという無謀な訓練を強行した結果、13人が溺死するという大事件が起きた。命を軽んじる校風はいまも改まっていないようにみえる。執拗ないじめで精神的苦痛を受け、退校に追いやられたとして国家賠償請求訴訟を起こした元生徒の青年を取材した。

 

◇競争率16倍、「勉強がしたい」と入ったが…
愛知県出身のAさん(18歳)は、中学卒業後、通常の高校ではなく、「陸上自衛隊高等工科学校」に進学した。別段自衛隊に興味があったからではない。好きな物理の勉強がしたかっただけである。併願で受けた私立高校にも受かった。工科学校は16倍と超難関だった。どちらにしようか悩んだ末、難しい方を選んでみた。その程度の理由だった。

〈将来陸上自衛隊において、高機能化・システム化された装備品を駆使・運用するとともに、国際社会においても自信をもって対応できる自衛官となる者を養成するために、中学校卒業予定者等を対象に採用する制度です。そのため、個人の適性に応じて、幅広い教養と豊かな人間性を養い、将来陸上自衛官として大きく進展できる基礎を作ります。〉

募集案内のうたい文句には格好良い響きがあった。その好印象にも惹かれた。また、工科学校に行けば全寮制で9万円ほどの給料がでる。経済的に親を助けることができるのは魅力だった。

だが入学してすぐに、とても静かに勉強できる場所ではなかったことを知る。

入学3日目の夜、Aさんは8人部屋の2段ベッドの上で寝る準備をしていた。10時半に消灯したとたん、下のベッドにいた「模範」と呼ばれる3年生のIが、やおらベッドの柱を蹴ってすごんだ。

「おい、おきろや」

Iはバレーボールの選手で体が大きい。何だろうとAさんは不安な気持ちでベッドから降りた。部屋を出て近くの洗濯室に連れていかれた。そこでIが威圧的な口調で命令した。

「姿勢とれ」

入学早々、Aさんは「模範」と呼ばれる先輩から「シメ」(制裁)を受ける。洗濯室に洗剤を置き忘れたというのが理由だった。摂氏40度はあろうかという洗濯室内で、深夜2時間にわたって腕立ての姿勢を取り続けるよう強要されたという。学校も黙認していた。当時の状況を再現してみせるAさん(上)と洗濯室(下=高等工科学校のHPより)。

腕立て伏せの格好をとらされた。なぜこんな目に遭うのか、続くIの話でようやく事態を悟った。Aさんは洗濯室で洗濯をした際、自分の洗剤を置き忘れていたのだ。慣れておらずうっかりしていた。腕立てはその失態に対する制裁なのだ。

腕立ての姿勢のままじっとしているように命じられた。じきに針がさすような痛みが、二の腕と手の平のあたりを猛烈に襲った。5分が限度だった。我慢できずに立ち上がった。とたんに模範がすごんだ。

「なんで立ち上がってるんだ!」

また腕立ての姿勢に戻った。再び痛みが襲う。耐えられなくて立ち上がる。怒号が飛ぶ。同じことを何度か繰り返し、とうとう体力が尽きて床にへばってしまった。

「起きろ! 何やっとんじゃ」

Iは怒鳴った。洗濯室は乾燥機も設置されている。摂氏40度はあろうかという熱気と高い湿気に包まれていた。頭がクラクラする。それでも延々と「腕立て」は続く。

ようやく解放されのは深夜12時30分すぎ。2時間が経っていた。最期のほうはほとんど床に倒れっぱなしだった。

これが「シメ」と呼ばれる私的制裁なのだとまもなく知った。

浴場の前に座っていた3年生の先輩に敬礼したとたん、足を蹴られて倒されるという事件もあった。浴場の前のベンチや浴場内の椅子に、1年生は原則として座ってはいけないという奇妙な伝統があったという。

◇歩行中にいきなり足を蹴ってきた上級生
もっと直接的な暴力を体験するのは、1週間後の4月8日、入校式があった日だった。夕方6時ごろ、風呂に行こうと浴場前を通りかかった。3年生の先輩がベンチに座っているのが目に入った。

「お疲れ様です」

上級生や「職員」には敬礼するよう教えられていたAさんは、敬礼し、挨拶した。次の瞬間、足を強く蹴飛ばされた。不意をつかれたAさんは地面に倒れた。相手はさらに、乱暴な口調で怒鳴った。

「おい、ふざけてんじゃねえぞ。声が小さい、なめてんのか!」

恐怖を覚えた。まるで映画に出てくるヤクザのようだ

引用:My news japan

自衛隊は軍隊である。専守防衛の組織ではあるが、内実は軍隊以外の何者でもない。そう考えると、軍隊というものは個性や個人を必要としない。

だからこそ、このような厳しい、ある意味狂った教育を行っているのだろう。軍隊と思って入ってきた以上今までの人権や権利からは距離を取らなければナンセンスになってします。もちろん、歴史的に見て自由な軍隊と言うものも存在した。かつてスペイン内戦時に闘ったアナキストの軍隊は組織系統的な上官、部下というくくりはあったにせよ敬礼も、敬語(もちろん言語的に違いはあるのだけど)無くなり、理想や情熱によって指揮は高かったという。それらの「特殊」(と言うのは憚られるけども)な状況でない以上軍隊に個性や人権はいらないというのが定説なのである。上記の特殊性、兵士のモチベーションが無い限り、生活やそれに付随する感覚で入隊したものには厳しい狂った環境が待っているべきだし、それでしか「兵士」は作られないのである。

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主に政治、時事ニュース関連の記事をアップするブラック会社勤務のアラサー

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