脱毛サロン最大手「ミュゼプラチナム」の(株)ジンコーポレーションに純資産を吹き飛ばす『巨額簿外負債』の可能性、解約が相次げば「売上マイナス」か

■「綺麗になりたい」という女子の欲望をかなえる日本の美容業界には、なぜこうも不祥事が多いのか。エステ大手の「TBCグループ」は昨年1月、強引な勧誘が仇となり消費者庁より行政処分を受けた。美容整形の「たかの友梨」は社長の暴言が暴露され、今年4月に社長辞任で禊をそいだ。今回、本誌は脱毛サロン「ミュゼプラチナム」で知られる(株)ジンコーポレーション(社長・高橋仁、以下ミュゼとする)のスキャンダルを同社関係者を通じて掴んだ。
■ミュゼといえば、人気モデルのトリンドル玲奈の車内広告で知られ、ゴルフ、サッカーのスポンサー、社長の高橋氏は馬主にもなっている羽振りのいい会社だ。昨年度の売上は380億円、国内外・約200店舗を展開、従業員は約4000人の巨大企業である。業界全体を見れば、脱毛サロンが乱立・低価格競争が繰り広げられ、状況は厳しい。だが最大手のミュゼは同社特有の「爆弾」を抱えている。
 
業界最大手ミュゼが抱える「爆弾」
■内情を知る関係者が暴露する。「ミュゼの今期の業績を月次で見ると、前年に比べ売上が減少し、解約が増え、キャッシュ不足が深刻化しています。何よりも問題なのが、ミュゼは売上計上の仕方に問題があり、そのために巨額の簿外負債があるのです」
■最近では「月額1万円」などの少額から始められる脱毛プランのサロンも増えたが、一般的には「全身脱毛○○回コース」というように、サロンと顧客は長期間で複数回にわたる施術の契約を結び、顧客はあらかじめまとまった金額をサロンに支払う形をとっている 。これを特定継続的役務提供といい、契約期間の途中で解約した場合、顧客は未消化の役務分から一部の損害賠償金を差し引いた額を返金してもうことができる。
■サロン側としては、一度金額を受け取ったとはいえ、当期に施術を行なったわけではなく、場合によっては返さなければいけないものである。受け取った金は前受金としてバランスシートに負債計上し、施術の進捗にあわせて売上計上していくのが、発生主義に基づく正しい会計処理である。
■ところがミュゼでは、顧客から受け取った金をすべて売上として処理し、前受金を計上していないというのだ。実際、信用調査会社を通じて入手したミュゼのバランスシートには、前受金という勘定科目は存在していない。
■同じく脱毛サロンを経営する同業他社ではどうか。規模では劣るが、車内広告で存在感を増している脱毛サロン「銀座カラー」を運営する(株)エム・シーネットワーク(社長・塚田啓子)の場合、14年4月期の売上高は約51億円で、前受金は約27億円と、売上高に対して53%の比率で計上されている。
■08年に総額50億円の所得隠しを国税に指摘された(株)ザ・フォウルビ(社長・田中操)は「ジェイエステティック」を運営。14年7月期の売上高73億円に対し前受金約37億円と、こちらも50%程度である。
2014年 2013年 2012年
㈱ジンコーポレーション(ミュゼプラチナム)8月期決算 売上高 38,671,272 31,952,141 24,638,442
総資産 15,115,559 12,840,146 9,643,525
前受金 ??? ??? ???
㈱エム・シーネットワークスジャパン(銀座カラー)4月期決算 売上高 5,172,638 4,658,827 3,582,285
総資産 3,331,576 2,685,891 1,867,300
前受金 2,752,477 2,260,485 1,532,294
売上比率 53.21% 48.52% 42.77%
㈱ザ・フォウルビ(ジェイエステティック)7月期決算 売上高 7,367,590 6,152,951 5,237,502
総資産 14,258,894 14,803,951 15,007,336
前受金 3,714,168 4,175,943 4,474,768
売上比率 50.41% 67.87% 85.44%
■季節的な影響などはあるだろうが、売上高に対して概ね50%程度の比率で前受金が計上されている。仮にミュゼの規模で同水準の前受金が計上されるならば、直近の売上高380億円で考えれば少なく見積もっても100億円超となり、結果、同社の純資産(約60億円)を吹き飛ばす額になる可能性が高い。
■実はミュゼは、社内でこの前受金計上すべき未消化分を『役務金』として認識しているという。本誌が入手した内部資料によると、その総額は今年に入り「600億円」を超えている。この中にはすでに債権の時効となったものや、支払った本人自身が忘れているものなども含まれるので、『役務金』すべてが前受金となるわけではないが、相当な額の前受金が簿外になっているということだ。
■ミュゼはこの簿外となっている前受金について、顧客から解約があった場合に売上を取り崩すことで会計処理をしている。例えば14年8月期の顧客との契約金は400億円を超えていたが、一定の解約があった結果、380億円となっている。つまり解約金が契約金の総額を上回ってきた場合、売上がマイナスとなってしまう。ミュゼは近年、契約した顧客から「予約が取れない」と苦情が相次いでおり、先月に新潮社系ニュースサイトでも批判されていた(新潮フォーサイト「『医師法違反』の声もある『脱毛エステ』疑惑の商法」:http://www.huffingtonpost.jp/foresight/hair-loss_b_7347876.html)。悪評が広がり、解約が増えれば同社の財務を壊滅させる可能性は高い。
 
振りのよさの裏側で業績悪化
■ミュゼは最近、景気のよさそうな話題に包まれている。今年4月には、イメージキャラクターを今までのトリンドル玲奈からラブリというモデルに変えた。3月には、地元のサッカーチーム「福島ユナイテッドFC」とスポンサー契約を結んだ。だが、内情を知る関係者は、ミュゼは昨年からすでに資金繰りに窮していたと打ち明ける。
■「そもそも、売上計画の前に広告費の予算が決まるような会社です。いまのミュゼの状況を冷静に見たら、受ける余裕なんてないんですよ。特に今年は、例年より解約が増えて資金負担も大きい。去年に沖縄ツーリストと新会社を作る計画が発表後に破断になりましたが、その理由も、実はミュゼの資金不足だった」
■むろん、ミュゼは非上場会社で、市場を騙しているわけではない。しかしながら、本誌の指摘が仮に事実であるならば、4000人の従業員が路頭に迷う日もそう遠くない。
【本誌スタッフライター 半田修平】

引用:東京アウトローズWEB速報版

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
BAKUO のプロフィール写真

BAKUO最強ヒキオタニート

投稿者プロフィール

アングラニュースを片っ端から拾う最強ヒキオタニートのbakuoです。

この著者の最新の記事

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。

闇のキュレーションサイト
闇のキュレーションサイト
ページ上部へ戻る